HOME>劇団情報
こちらは劇団EOEに関するページです。
6月の演劇祭出演も終わり、
10月の旗揚げ公演、
そして、来年早々の第2弾公演、第3弾公演に向けて
本格的に始動した、劇団EOE。
今回は、それに伴い、代表にインタビューしてみました。
劇団EOEの、過去、現在、そして、未来をとくと公開します。
私達が、何処から来て、何処へ辿りつくのか?
それでは、劇団EOEの「ど真ん中」インタビュー。
是非是非ご覧くださいませ。
―――それでは、改めてですが、よろしくお願い致します。
こちらこそ、よろしくお願い致します。
―――まず最初になんですが、劇団EOEという名前の由来を教えていただけませんか?epoch of evolution、略してEOEというのは、大将が考えたと思うのですが。
そもそも、稽古場の管理人さんから言われていたんですよ。劇団名は簡単な名前にしてくれって。管理人さんも、そっちのほうが名前を覚えやすいからということで。まあ、ただ、その言葉を聞いて、でも、その発想は正しいなと思ったんですね。これから、この名前のもと、私たちは活動していくわけですから、名前というのははインパクトなり、分かりやすさなり、何かしらを求めるべきであって。
―――それは、大将のもう一つの顔である広告屋としての発想ですよね(笑)
確かに、それはあると思うんですけど、名は体を現すじゃないですけども、劇団名というのは、お客様に対しても、自分達の姿勢を打ち出すものでもあるし、逆に言えば、在籍するメンバーにも、自分達がこれから目指すべき道を打ち出すものだと思うんです、名前というのは。これからの長い長い航海の指針となるものですからね。だから、それは込めなければならないとは思っていたんですけど、だったら、じゃあ、まず、分かりやすさということで、英文字3文字にしましょう、と。
―――NWAとか、WWFとか、まるで、プロレス団体みたいに(笑)
確かに、それっぽいですよね(笑)ウチらしくて、いいんじゃないですか。まあ、ただ3文字だと覚えやすいし、ネットでも検索しやすいな、と。メンバーだって、友達に劇団を紹介するとき、「EOEで検索してよ。」で済みますし、お客様もアクセスしやすいですからね。まあ、だったら、3文字でいいにゃないか、と。それで、じゃあ、今度は何という文字の頭をとって、3文字にするかという時に、まず真っ先に浮かんだのが、「evolution」という単語だったんですね。
―――「進化」という意味ですよね。確かに、昔から、大将は稽古場でも、メンバーに対して、進化という部分を毎日求めていますよね。
多分、それは作り手として、当たり前の姿勢だと思うんですよ。自分に妥協しないというのは。好きなことやって、お金まで頂いているんですから。前回、ご覧頂いたお客様が満足していただいて、次回にお越し頂いたとしても、前回と同程度のクオリティなら、納得しないと思うんです。例えば、これが毎日口にするような飲食類なら、飽きない、定番の味っていうのも、それはそれでいいとは思うんですけど、芝居なんて、毎日見るわけじゃないですし、EOEだって、これから半年ちょっとで3本予定していますけど、それでも、毎日どころか、毎月見られるものではないですし。
―――芝居というのは、ハレのエンターテイメントですからね。
だからこそ、毎回毎回のインパクトを求めながら、同時に、毎回毎回成長していかなければならないと思うんですね。新たな一面を見せていくと言うか、前回より、レベルが全体的に上がっているというか。「お前、飲み屋の方がおもしろいじゃないか。」じゃあ、意味ないですしね。わざわざ劇場まで足を運ばなくても、いいわけですから。でも、だったら、稽古場でも、毎日毎日、成長していかなければならないんじゃないかと。日々チンタラ、チンタラしてて、急に、「よし、頑張ろう!」と言っても、それは通用しないと思うんですよ。怠け癖が体に染み付いているから。体は、正直ですよ。まず、ついていきませんから。
―――その点、稽古場でも、ちょっと気を緩めている人間には、まず間違いなく、一気に雷を落としますよね。
稽古場は、学校でもないし、遊び場でもないですからね。確かに芝居と言うのは「play is play」なんですけど、それは、集中した状態での言葉であって。その言葉を、逆手にとってはいけないと思うんですよね。自己満足するために、私達は稽古しているわけではないですし、余分なものはいらないんですよ、稽古場には。
―――だからこそ、日々、進化していけると。
そうだと、個人的には思っています。お客さまに、より良いものを届けるためには当然でしょう、という。あと、「進化」という言葉は、「深化」とも「針化」とも「真化」ともあてられますしね。例えば、これだけコミュニケーションツールが発達していれば、演劇のメソッドなんかも、より多岐になっていくと思うんです。そうなれば、私たちも勉強することは多くなりますが、それらの最新のメソッドを確実に身につけながらというか、ウチもどんどん取り入れていますけど、だからといって、トラディショナルな部分も決して失いたくないですしね。
―――確かに、大将は、頑固オヤジってイメージですし、劇団自体も、良い意味での体育会系ですよね。当然ですが、礼儀にも厳しいですし。
礼儀は大切だと思いますしね、どの業界にいたとしても。役者である前に、社会人な訳ですから。だったら、それは、どこにいたとしても大切ですよ。それに、そういう人間って、どの現場に行っても、可愛がってもらえますし、そもそも、芝居と言うのは、最終的には、その人の人生が出ますからね。まあ、ちょっと話は逸れましたけど、最新のメソッドを、長年培ったスキルと融合したいっていう気持ちはありますし、既にその化学反応は始めていますよ。温故知新ではないですが、それらが融合することで、また新しい形が、劇団EOEだけのスタイルが出来ると思うんですよ。スパークした時点で、更に加速されるだろうなと。そこは拘りたいなと。
―――その部分が、「針化」ですよね?
はい。例えば、エンターテイメント業界って、殆どのところが、今は「冬の時代」って言っている状態なわけじゃないですか。でも、そんな中でも、勝ち組というのも確かに存在するわけで、例えば、ディズニーランドなんて、いまや、ディジニーランドに行くか、行かないか、という感じじゃなくて、ランドにいく、それとも、シーにいくっていうような選択肢になっているわけじゃないですか。これだけ、不景気と値上げという言葉がメディアに溢れている中なんですけどね。入場料5000円でも、わざわざ行っちゃうという。うちのぽんたなんて、前の日から興奮して寝れないんですから(笑)ただ、それは、「針化」というか、「差異化」の賜物だと思うんですね。他のテーマパークでも、他のエンターテイメントでも味わえない、あそこにいかないと、味わえない世界と言うのを確立して、浸透させたわけですから。一回遊びに行ってみようと思わせる力も、また、次も行ってみたいと思わせる力も、あれだけ強いわけですから。じゃあ、そう考えると、私たちというのは、どうなのか、ということにぶち当たるわけで。例えば、去年なんか、演劇ブームなんて言われてましたけど、現場にいて、そんな感じは全くないですよ。影響は全くないという。確かに、テレビ業界なんかでは、制作費削減の影響で、コストの安い才能を求めるために、演劇界に青田刈りに来た部分というのは確かにあると思うんですよね。ただ、それは、それとして、でも、そもそも、演劇と言うのは、見る側としても敷居の高いものだし、これだけエンターテイメントがありふれる中、他ではなく、芝居を見に行こう、それも、他の劇団ではなく、劇団EOEを見に行こうと、お客様に思っていただくには、他のエンターテイメントにない部分っていうのを、ウチは打ち出していかないといけないと思うんです。一度見てみたいと思わせる力も、また、次回も観にいきたいと思わせる力と。
―――それが、EOEで言うところの「笑い涙と、切な涙を、共に流してしまう。」という部分ですよね。
勿論、それで、本当に良いのかって部分は、これから、もっともっとチェックしていかなければならないと思うんですね。「try and error」ではないですけど、毎回毎回、実際にトライしてみて、アウトプットして、その自分たちが目指している仮説というものが、正しいのかということを丹念にチェックしていくしかないと思うんです。
―――その先に「真化」があると。
そこに、辿り着くためには、かなりの時間と労力がかかると思いますけどね(笑)ただ、EOEの中で、全員の共通認識になっているのは「お客様により良い芝居を提供する」ということだけですから、その努力は、全く惜しまないですよね。それが出来なくなったときは、辞めるときでしょうし。意味ですから、それが出来なくなって、この世界にいるのは。
―――それで、その第一歩が、旗揚げ公演というか、カットオーバー公演である『赤糸』ですけど、稽古のほうも本格化してきましたよね。
まあ、去年の10月から、稽古自体は、既に始めていましたしね(笑)
―――公演まで、3ヶ月切りましたけど、そう言えば、公演日程、いきなり決まりましたよね。6月の演劇祭参加のときも、いきなりでしたけど、今回も、いきなりでした。
そうだね(笑)
―――演劇祭のときなんかは、6月に開催されるというのに、5月の連休前に、全員に「こんなお誘いを頂いたけど、出るか?」とMLで流され、翌日の全体ミーティングでは、「出るぞ。」でしたからね。
確かに(笑)全員に聞く意味、ないじゃないかっていう。でも、うちは、動き出したら、早いぞ、っていうのは、メンバーには常に言っていましたし、それは、手前味噌ながら、いつでもスタンバイは出来ているぞってことなんですよ。いつだって行けますよ、という。
―――ナイフは、いつでも研いであると。
そうじゃないと、チャンスなんて、何時来るか分からないですからね。そのチャンスを逃さないためにも、だったら、四六時中、アンテナ立てて、スタンバイしていないと無理ですよね。そこまでやっても、そのチャンスを掴めるかどうかなんて分かりませんし。風は何時吹くか分かりませんし、一度逃したら、次に何時拭くか、いや、そもそも、また拭くのかなんて分かりませんし。それで、そうやって、スタンバイするためには、それは、毎日、その心持をもって、稽古をしていかなければならないと思うんです。それしか、ないだろうという。いつでも、いけるぞ、という心持を。
―――その辺は、うちの劇団の稽古場論に関わってきますよね。例えば、劇団を立ち上げるときも、まず最初に行ったのが、稽古場の確保でしたし。
稽古場が、基本ですからね。それが、劇団の礎だと思うんですよ、個人的には。そんな事務所なんて、見栄張って大きくしなくてもいいんですけど、まず、何をおいても、それを用意しなければと。稽古の質と量というのは、良い舞台を作るための重要要素になってきますし。だからこそ、今、最低週4日の稽古を行っているんですが、これを早く、更に日数を増やすためには、どうすればいいかという部分は、制作部の方に、当面の最重要課題の一つとして、取り組んでもらっていますからね。
―――その稽古の量という部分もそうですけど、質という部分も重視していますよね。通常のレッスンメニューも、いわゆる演技レッスンの以前に、ブレス&ヴォイストレーニング、アクション、ダンスといったレッスンがあって。
台本稽古ばかりやっても、つかない能力はあると思いますし。
―――その辺、常日頃話している「役者の基礎体力」ですよね。
別に筋肉トレーニングで、ガンガン体力をつけようというわけではなくて、役を演じるにあたっての、基礎体力ってものがあると思うんです。例えば、自分の理想としている形で呼吸が出来ているか、声を出せているか、また、その声が自分がイメージしているものを一致しているかだとか。あるいは、アクションやダンスなんかも、そうだと思うんですよ。別に、ウチはダンサーを育てようとは思っていませんが、役者の基礎体力をつける訓練としては、型に馴染むというのは有効ですし、それに、アクションやダンスを、いつ要求されるか分かりませんからね。だから、自分の心と体と対話するという要素は、強いと思うますよ、ウチは。
―――そう言えば、「赤糸」では、アクションシーンや、ダンスシーンはあるんですか?
ちょっと遊びみたいなものはありますが、私の中では、ないですよ、その考えは。全くないです。まだ、そんなにお見せできるレベルでもありませんし、その辺も、先日、アクションの先生から確認されたのですが、今回は使う気は、今のところ、ないですよね。ただ、だからといって、稽古しないということはないですよ。みっちりと稽古積んで、いけると思えば、今回だって使うかもしれませんし。いけるんだったら、いきますしね。
―――今の話じゃないんですけど、うちの稽古場って「生きてる」感じが強いと思うんです。稽古場至上主義というか、台本なんかがあっても、稽古場の流れで、台本がかなりと変わりますし。
とはいっても、アドリブは一切ないんですけどね。
―――確かに、アドリブは一切なくて、じっくりと作りこむ感じがありますけど、稽古場の流れで、本も大きく変えていきますよね。その役者にあわせて作りこむというか、役者が成長すれば、それに合わせて、台本も成長するというか。それを改めて痛感したのが、6月の演劇祭で。
ねえ(笑)
―――演劇祭は、2週間あったんですけど、当社は二人芝居だったのが、前半と後半の間にあった3日間の稽古で、8人芝居に一気に変えたという。そもそも、その演劇祭のパンフレットにも明言されてましたよね、「二人芝居」って。
確かに書いてありました、二人芝居って。私、関係者にそう伝えていましたから(笑)それに、両方ご覧頂いたお客様はビックリしたかもしれませんよね。先週は二人芝居だったのが、今週改めて見たら、登場人物が舞台の上に溢れている状態に変わっていましたから。どこが二人芝居なんだっていう。
―――でも、これ、関係者の方にも聞かれたんですよ。「最初から、前半戦後半戦での、台本の変更は決まっていたんですか?」って。でも、私たちも、その変更を聞いたのは、後半戦に入るタイミングだったという(笑)
「二人芝居、辞めるぞ。」の一言でね(笑)
―――そこから、3日で稽古して作り直したんですよね。
本番当日に、「今日、出すぞ。」って言われた人間もいましたし。
―――小心猫のことですね(笑)本人、それが初舞台だっだんですけどね。
まあ、ど派手な外見に似合わず、ビビリですから、その方が良かったんじゃないですか。前もって伝えておいて、「昨日寝れませんでした。」でも、困りますし。ただ、あの変更は、私の中では、当然だったんですよ。正直、私たちも、その演劇祭に、どんなお客様がお越しになるか事前に全く分かりませんでしたし、それで、前半戦の一週間で、どんなお客様かというのが見えてきましたし。それは、何を求めているお客様が多いのかって部分で。でも、だったら、そこに対して、変えていこうと。うちは、うちだけのポジションを打ち出しながらも、これも出来ますよ、ということはお見せしようかなと。勿論、うちだけのポジションは、動かさないですよ。ただ、こっちにも、駒を置くというか。
―――「出来ない」と「やらない」の差ですね。
そうですね。「ウチはこうだぞ。」って、ど真ん中、見せ付けるのは意図的にやっていますけど、でも、だからといって、それだけしか出来ないというのは、違うと思うんですよね。それは役者としての基礎体力の話ですし、現場に行けば、何を求められるか、全く分かりませんからね。じゃあ、スキルとしては、ちゃんと、日頃から、腕を磨いておいて、出来るようになった上で、それをやらないという形にしたいんですよね。別に無駄なものはないですから。それに、そうやって腕を磨いていれば、いざというときは、いけるわけですから。
―――確かに、前半戦と、後半戦では、色を大きく変えましたが、役者陣は、すぐに対応していましたよね。
3日間の稽古でね(笑)まあ、テンッパってハンチクやったワッキーなんて例も、後半戦突入の前日に風邪で稽古を休んで、出番を剥奪されたふかわの例なんかもありますけどね。ただ、そうやって、すぐに対応できるのは、それは、日頃から、稽古を積んでいるからだと思いますよ。いきなりやれって言って、出来るものではないですから。それは、手前味噌ですが、胸張って言い切りますよ。
―――だから、日頃からの稽古が重要になってくると。ごまかしはきかないということで。うちの場合、稽古の遅刻欠席は、基本的にNGですしね。
それは、当然だと思うんです。会社でも、遅刻欠席ウエルカムってところ、ないわけですから。社会人として、当然でしょうっていう。ただ、ウチの場合、その理由っていうのは、本人のためじゃないんですよ。それは、踏み違えてくれるなという部分で。そうではなくて、周りの人間のためなんですよ。例えば、誰か一人が稽古を休めば、そのシーンの稽古は出来ないわけで、じゃあ、そのシーンに出る他の人間はどうなるんだっていう。わざわざ時間を空けて、稽古場に来ているにもかかわらず、稽古が出来ないわけですからね、自分のせいで、人の時間を奪うなってことなんですよ。
―――うちは、飲みも稽古、と言われてますけどね(笑)
まあ、日頃からコミュニケーションをとっておくのは大切ですからね、粗相のない程度にね(笑)
―――粗相については、伝説の人がいますし。
確かに(笑)何度、オイタをすれば、覚えるんだっていうね。ただ、話を戻すと、稽古を休まないと言うのは、自分のためではなく、周りのためだし、それが礼儀だと言うのは、肝に銘じておいたほうがいいと思うんですよね。芝居なんていうの、そもそも、自己満足するためではなく、お客様に、少しでも良いものをお届けするためだし、もし、自己満足でいいんだったら、自宅でも、カラオケボックスでもいいから、一人やっていればいいんですから。
―――さて、それで、旗揚げ公演の稽古真っ最中ですが、良い作品になりそうですか?
これから次第ですよね。これから、どれだけ、日々精進していくか。一人一人が限界を決めることなく、毎日限界点を超えていくか。そこにかかってくると思うんです。闘う姿勢は、求めますよ。自分で、自分に限界決めることほど、バカらしいことはないと思いますし。もっと、もっと行けるはずなのに、自らその可能性を潰すわけですから。せっかくモノづくりをやっているにも関わらず。それに、そうやって限界を決めちゃうと、マンネリになると思うんですよね。それは、自分も、他人も、面白くないでしょうっていう。
―――大将自身が、昔からマンネリ大嫌いですからね。
大嫌いだね(笑)でも、だからこそ、思うんですよ。毎日毎日、新しい景色を見ることが出来るし、新しい景色を見ることが出来れば、また、更に新しい景色を見たいって、強く思いますし。
―――富士山の山頂を経験したから、次は、どの山にしようか、みたいな。
今度は、山じゃなくて、海でもいいわけですしね。でも、私たち自身が、そうやって、視野を広げれば広げるほど、お客様に提供できるものは、更に広がるわけですし、そう考えれば、24時間365日稽古なんですよ。日々の日常の積み重ねが、役者としての成長に繋がる訳ですしね。日々の生活でも、それをどう捉え、どう理解するかで、役者の成長は大きく変わりますから。私たちだって、残された時間に限りはあるわけですから、どれだけ早く、どれだけ多く、インプットをして、それを踏まえて、アウトプットする。それで、そのアウトプットが適切なものだったかチェックして、再度インプットする。その繰り返しの作業を、限られた時間内にどれだけ多く出来るかって言うのは勝負どころですからね。
―――「芝居頭」というのは、稽古場でよく出てくる言葉ですからね。
ただ、「芝居頭」というのは、芝居に限らないと思いますよ。社会人として生きていく上で、どの世界でも通用することだと思いますし。どの世界でも、他の方より、少しでも早く、より成長できるかというのはポイントになるわけですからね。そもそも、芸事を学ぼうというのは、おかしい訳ですしね。学ぶのではなくて、盗むのだろうっていう。最近は、コーチングなんていうのが当たり前ですから、こっちはこっちで、そういうものも取り入れますけど、そこは、盗むって気持ちも、常に持っていて欲しいですしね。だから、考え方と言うのを整理して、あとはその方法論で、どれだけ数こなせるかだと思いますし、最後は、それを本気で叶えたいと思うかですよね。本気で思っているなら、本気で行動しますしね。「本気なんです」って、口だけ言って、何もしないってことは、本気じゃない証拠ですから。
―――ワッキーに聞かせたい言葉ですね。「本気って決めるのは、自分じゃないぞ。」って。でも、劇団EOEの求める人材の一つは、本気で伸びたい方というのはありますしね。
はい。現状の力は、全く問いませんから、1年後、3年後、10年後、どれだけ伸びているか、その伸びしろと、伸びようと本気で思う志は、求めますよね。別に、今まで芝居をやってこなかったという方でもいいですから。ウチは、そういう人間も多いですし。
―――しばたのように、長年やっていても、稽古場ではガンガン言われていますしね。
関係ないんですよ、キャリアは。志をしっかり持っていれば。いくらキャリアがあっても、それに胡坐をかいて、成長する気が無ければ、そこで終わりなんですよ。お客様を一度は誤魔化せても、二度は誤魔化せられないですよ。舞台は、その人の人生を露骨に映し出しますから。だから、劇団EOEに入団してみたいなという方には、この志は、強く持って欲しいです。その志だけを持って、飛び込んできていただければなと。私たちも、そういう方々との素敵なご縁に恵まれればと思いますし、そういう集団だからこそ、毎回、より素敵な芝居をお届けできると思っていますから。
―――では、長くなりましたが、最後に一言、お願いします。
はい。劇団EOEの正式な第一歩となるカットオーバー公演が10月に行われますので、出るほうにしろ、見るほうにしろ、少しでも多くの方に、「はじめのいっぽ」の瞬間に立ち会って頂ければ、これに優る幸いなしと思っています。劇団EOEの「ど真ん中」をお見せしますので、是非お立会いくださいませ。
―――それでは、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。